オールドバカラ ローズ(ROSE)

投稿日 - 2019年6月21日

別名:フォントネー(FONTENAY)

ジョルジュ・シュバリエ(Georges Chevalier)がデザインした作品になります。

ジョルジュ・シュバリエは1913年に国立装飾芸術学校を卒業後1916年よりバカラとの共同制作を開始、1970年代までバカラに在籍しました。シュヴァリエは、クリスタルを時代に沿ったデザイン性で表現し、クリスタルという素材とデザインの世界を結びつけた立役者です。クリスタルの彫刻作品といった新たなジャンルを切り開くなど、モダニズムの到来期に、バカラに大きな革新をもたらしました。

こちらのローズは約1925〜1930年のたった5年の間に製作された作品であると言われています。バラの花がアシッドエッチング技法(※)によって幾多にも描かれおり、限られた製作期間の中で作られた作品であるのと同時にフランス国内での人気が高く現存する個数が非常に少ないglass、大切に使い続けていきたいものです。

※アシッドエッチングとは・・ワックスの中にドブ漬けされたグラスの表面に針で傷をつけて線描。その後硫化水素の中に入れる事によって針で傷つけた部分が腐食されて細かい溝の模様となって表現される手法。但し、この硫化水素を吸い込んだりすることによって健康に害が出るため、当時多くの職人が危険にさらされた様。

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